タダなモノは無い!「コスト意識」を身につけよう。
社会人、会社員として重要な「コスト」にまつわるお話です。
今回は、コスト意識とは何か?そしてコスト意識の重要性、意識の高め方についてご紹介していきます。
「コスト意識」の基本!身の回りのものは全て有料。無料のものなど一切ありません。
あなたの働いている職場、会社には何があるでしょうか。
あなたの机や椅子、ボールペン、コピー用紙、パソコン、お茶、お水、ティッシュ、トイレットペーパー、電気・・・様々なものがあると思います。そしてそれらは無料のものでしょうか?いいえ。全ては有料です。この中に無料のものは一つもありません。1つ残らず、全て会社の売上で購入したものです。
そして、あなたがただその場にいるだけで、カーペットを踏み床を汚し、椅子は摩耗していく。本当にそこにいるだけでさまざまな財を消費しています。たとえ浮遊し床に触れなくてもスペースを取るだけでもコストになります。
「コスト意識」とは、以上のように全てのモノにはコストがかかっている事実認識を基に、それらを常に(または、必ず)消費していると言う認識で構成されています。
コスト意識が重要な理由。コストは利益を削る。
言うまでもないことですが、コストをかければその分利益は減ってしまいます。逆にコストの無駄を削減することによって、その分利益を増やすことが可能です。
なので、利益を上げることを目的とする企業ではこのコスト意識というのは非常に重要となるわけです。
また、コスト意識が重要な理由はもう一つあります。それはあなたが消費した財産、かかったコストはどこの利益から捻出されたものかという部分です。実は、自分が消費したコストは自分の生産分から差し引かれるわけではないです。
会社全体の生産・稼ぎから差し引かれます。後で分かりやすく言うと「たくさん働いた人から多くのコスト分担をしてもらう」ということになります。
例:〇〇会社
Aさん 生産100 :消費(コスト)10
Bさん 生産000 :消費(コスト)90
↓
会社全体の利益ゼロ
↓
AさんはBさんのコストのためにタダ働き。
ただ、現在の仕事というのは分業化されていて、それぞれの集まりが最終的に一つになり、目に見える成果となるケースもあります。なので一概に、目に見えた生産をしていない、でも消費はしているからといって悪いということにはなりません。
ですが、自分の消費しているモノが会社全体の利益から出ているという認識、それ自体は重要だということです。
時間の消費も「コスト」である。
今まではモノなどの目に見える財産に関するコストについてお話ししましたが、目に見えない時間というものもコストになります。
そして時間も同様で自分が無駄に使ってしまった時間というのは自分だけが失うものではなくて、会社全体の時間の消費になります。
例)Aさん:会議に10分遅刻した。会議は予定通り行われていた。
遅刻した Aさん)会議の冒頭10分を損失
会議主催の Bさん)Aさんに後で伝える為、会議終了後10分Aさんのために残る。
→Aさんに加え、Bさんの時間も損失
以上のように自分の時間だけを失ったように思えることでも、他の人の時間も失ってしまっていることになります。そして、それは最終的にできなかった仕事の分(その時間に本来できたこと)という形でコストとなります。※人件費というコストで表面化する。
コスト意識・コスト削減は「効率的に働くこと」
コストを少なくしていく事は利益率を高め、生産性を向上させます。
コスト意識を高め、コスト削減を率先して行うことは結果的に効率の高い、質の良い仕事をすることになります。
なので無駄を探し省いていく、そして高効率な仕事を追求していくということが、「コスト意識」を高める方法の1つとなります
まとめ
社会人に大切な「コスト意識」につてご紹介しました。コスト意識は社会人全員に必要なものであり、仕事の効率を高める上で役に立つものです。また新人時代において、教わった仕事が一見面倒な手順でも、実はコスト面を考慮された結果だったということもあるかもしれません。このように、コスト意識は仕事の深い理解にも重要なので、是非、意識して取り組んでみて頂ければと思います。