簡単「聞く技術」の基本を確認しよう!

社会人基礎力・ビジネスマナー講座

「話す技術」よりも重要な「聞く技術」を身につけよう。

社会人として重要なスキル「聞く技術」についてです。
今回は聞く技術とは何なのか。そして聞く技術の身につけ方についてご紹介していきます。

「聞く技術」とは具体的に何なのか?

社会(あるいはビジネスシーン)においては「話す技術」だけでなく「聞く技術」も同様に重要です。
社会人のコミュニケーションは基本的に「相手のことを思う」というものです。具体的には相手に不快感を与えないこと。というのが基本となっています。

コミュニケーションは双方向の繋がりであり、伝える(話す技術)、受け取る(聞く技術・理解力)の両方が重要となります。

その上で、「伝える技術(話す技術)」というのは何なのか?といえばトークスキルであったり、ビジネスマナーというのが該当します。では本題の「聞く技術」はどんな具体例があるのか?といえば「聞いている身振り」や「聞く姿勢・態度」などが該当します。
ということで「聞く技術」の基礎の部分は具体的に表現すると「聞く姿勢」「聞くスタイル」となります。

「聞く技術」の重要性。

聞く技術というのは話す技術と同様、あるいはそれ以上に重要です。では、その重要性はどの程度で、どこから生まれるのか。整理しながらご説明します。

まず、聞く技術の重要性についてです。
これは言うまでもなく、想像するだけでも分かる事だと思いますが、コミュニケーションは発信側と受信側の双方が無ければ成立しません。そして前提として、情報の発信側は受信されて初めて「発言を伝達するという目的の達成」を認識できるため、「話・情報を聞く(受信)」する地点が発信者にとって重要となるわけです。
100%の内、100%が聞いていない(受けとられない)のであれば、1%も発信する価値がないということです。

「聞く技術」があるとどう変化するのか?

聞く技術というのは、技術があるとどのような恩恵・メリットがあるのか。

例えば会社で上司から仕事を教わるというシーンを想像してみてください。上司から指導・教育として何かを教えてもらっても、それを聞いていなければ何の役にも立たない、無駄になってしまうと思います。 逆に100%聞いてしっかり理解するということは仕事のレベルアップにつながるため、自身のためになることは明白です。

また、自分の話を聞いてくれる人と自分の話をよく聞かない人では、どちらの方が印象が良いでしょうか。当然のことながら、一般的に自分の話を聞いてくれる人の方が好印象なはずです。その上で、話すことよりも聞くことの方が多い「新人社会人」「新入社員」としては、聞く技術があれば今後の自身のスキル的な面でも、周囲からの評価としても、様々な恩恵・メリットがあることがわかります。

「聞く技術」の基本・高め方

実践できる聞く技術の基本・高め方について、いくつかご紹介します。

あいづちを打つ

話をしても相手が無反応だと聞いてもらえてるのか分かりませんよね。なので適切に相槌を打つことによって聞いていることを表現しましょう。また「うなずく」という動作を併用すると良いですね。

目上・上司に使えるあいづち
「はい」「そうなのですか」「承知しました」
同僚やその他で使用できるあいづち
「ええ」「なるほど」「わかります」「うん」「了解」

目線に気をつける

話を聞くときには自分の目線に気をつけましょう。基本的には話している相手の顔・目を見るようにしましょう。目の置き場としては「目」「眉間」「涙袋」るあるいは「鼻」を見るとしっかりと認識されている目線として受け取られます。
逆に、地面を見たり遠い景色を見たり、上空、相手の頭(目)よりも上を見る、といったようなことはしないようにしましょう。 聞いていない、あるいは別のことを考えているような印象を与えてしまいます。

姿勢・ポーズ・表情に気をつける

話を聞くときは自分の姿勢に注意しましょう。例えば腕組みをしたり足組をしたり、姿勢を斜めにしたりすると、否定や不満があるというイメージを与えてしまう恐れがあります。
人の話を聞くときは肩の力を抜き正面を向くと良いでしょう。

また、眉間にシワを寄せるような厳しい表情も否定感を与えてしまう恐れがあります。話の内容に合わせた表情をすれば理解を伝えることができます。

メモを取る

上司などの話はしっかりとメモをとるようにしましょう。たとえメモを取るほどの内容ではなくても、メモをとる仕草というのは話を聞いているという印象を与えます。なのでポーズだけ、あるいはメモをする素振りをするもの手です。

話を遮らない

話の途中において異論や間違いがあっても、最後まで話しを聞くようにしましょう。話を遮られば当然不快感を与えてしまう恐れがあります。また、話の途中では異議や間違えと思えるポイントも、最後まで聞いた時には変わっている。自分・聞き手の勘違いだということも考えられます。なので最後までさえぎらずに聞くようにしましょう。

まとめ

実は、この「聞く技術」「聞く力」というのは就職活動における面接から商談などの実際のビジネスシーンまで、あらゆる場面で役に立つ力・技術です。非常に重要で、ビジネスマナーの基本中の基本でもあります。簡単なことで印象は大きく変化するので「聞く技術」は常に実践できるように心がけると良いでしょう。

タイトルとURLをコピーしました