アートセラピスト(臨床美術士)になるには?仕事内容・資格・やりがい等について。
アートセラピスト(臨床美術士)(英:Art Therapist)というお仕事についてです。臨床美術士や准臨床美術士、臨床美術師、クリニカルアーティスト、絵画療法士、芸術療法士、創造力治療とも呼ばれており、仕事内容はほぼ同じとなっています。今回はアートセラピストという名称・職業へ統一し執筆・説明していきます。
アートセラピストの仕事内容と、就く為の方法、やりがいや資格など解説していきます。
アートセラピストの仕事内容「どんな仕事?」
アートセラピストの仕事内容についてですが、そもそもアートセラピスト、アートセラピーとは何なのかについてご紹介いたします。
アートセラピー(Art therapy)というのはセラピー、つまり癒し・薬を使わない治療の手段の一つであり主に心理的な障害を抱えている方に対し、絵や彫刻などの芸術を通じて治療を行っていくことです。
そしてそのアートセラピーを行うアーティスト・療法士がアートセラピストです。
その上で具体的なアートセラピストの仕事内容についてです。
アートセラピストは定義、概念が幅広いですが大きく分けると、芸術作品を作りそれを見た人の精神を癒すということ、見た人を癒やす作品を作るということ。それからもう一つ、精神疾患を持っている方と一緒に芸術作品を作ることで患者の精神を癒すということ。つまりはその場で治療を行うということ。これら2つがあります。
基本は患者さんと一緒に絵などを作る後者がメイン(殆どが後者)ですが、以上がアートセラピストの主な仕事内容になります。
アートセラピーは日本国内だけでなく海外でも存在するお仕事です。
アートセラピストの働く場所「どこで活躍するの?」
アートセラピストの活躍場所働く場所は病院や福祉施設となります。
ただ現状、アートセラピストだけの仕事をするというのは非常に珍しいケースであり、多くの場合は臨床心理士・心理カウンセラー、作業療法士、精神科医、などと兼任する形でアートセラピストとなるか、あるいは非常勤で働くか、副業などで活動する形になります。
アートセラピストになるには?
アートセラピストになるために必要な学歴や資格はありません。しかしアート全般の知識とセラピー・心理学などの知識が必要となります。
アートセラピストは現状心理カウンセラー・臨床心理士などと兼任するのが一般的ですので、アートセラピストになるためにはまず臨床心理士などを目指しましょう。そしてその上で経験を重ねていきましょう。
やりがい。どんな人に向いているのか。
どんな人に向いてるのかについてですが、アートセラピストは基本的に患者さんに対して絵の書き方を指導するのが具体的(代表的)な仕事内容です。なのでコミュニケーションや根気よく相手に伝えるということができる人に向いてるでしょう。
やりがいについてはアートセラピストという名前からもわかる通り、誰かの心・精神を癒すお仕事になります。癒しを与える事はやりがいにつながるでしょう。
アートセラピストの年収・月収(参考収入)
専業のアートセラピストとして働くケースは少なく、アートセラピストの具体的な年収月収は不明です。基本的には心理カウンセラーなどと兼任するため収入は心理カウンセラー、臨床心理士などと同等になるでしょう。
必要な学歴や資格
アートセラピスト・臨床美術士に求められる学歴や必要な資格はありません。また該当する国家資格もありません。しかし民間資格であれば存在します。
・臨床美術士(クリニカルアーティスト)(1~5級) – 特定非営利活動法人日本臨床美術協会
・クリニカル・アートセラピスト(臨床芸術療法士) – JIPATT クエスト総合研究所
上記のような民間資格については、指定されたカリキュラム(通信教育、専門学校や大学の授業など)を受けることで受験資格を獲得、あるいは資格を得ることができます。